2006年11月21日

「チャングム」に学ぶ、スペシャリストの心得

たまにはちょっと、法律自体から離れたことも書いてみようかと思います。

NHKの「宮廷女官・チャングムの誓い」が、無事最終回の放送を終えました。

以前ソウルに行って、李氏朝鮮王朝時代の王宮などを見物したときに、ガイドさんからこのドラマのことを聞いて、「歴史もの」好きとして「韓国の歴史もの」は、どんなものかと興味を持っていました。

このドラマの中で、チャングムが師匠から徹底的に叩き込まれ、テーマとしても貫かれていたのは、料理人として、また医女として、その専門的なスキルを、自身が権力を得るためなどの手段として悪用してはならないという「スペシャリストの心得」ではなかったかと思います。

結果的にチャングムが王から重用され、王の主治医に異例の抜擢をされたのは、もちろんその優れた医術もあるでしょうが、医術を悪用しようとした皇后(歴史考証的には「王妃」と呼ぶのが正解だと思いますが)の命令を命がけで突っぱねた、医術に対する頑固なまでに誠実な態度が、王の信頼を得たのでしょう。

翻って、私たちはどうでしょうか。
料理や医療のように人命を奪わないまでも、専門的なスキルを悪用した「我田引水」は、知られているかどうかはともかく、日常的にあります。
例えば技術開発の現場などでも、機械工学の専門家と電気工学の専門家の、客観的な技術分析を無視した勢力争いのようなものがあったりします。

王に医術の専門的知識があったとは思えませんが、知識がなくても、態度は意外と素人にも見抜かれていたりするものです。私も知財にいた頃に技術開発の現場に立会い、説明を聞いていて、技術的なことはわからなくても「あー、何か別の意図があるな」というのは、素人なりに何となく感づいてしまいました。

私も法律屋としてスペシャリストの自覚があるので、社内から質問等を受けたときには、変な邪念を持たずに自分の役割に徹することを心がけていますが、やはりそれが、青臭いのでは決してなく、実は取引先や職場などからスペシャリストとしての信頼を得る最も現実的な近道なのではないかと、あらためて思います。
posted by JUN at 02:20| Comment(0) | TrackBack(1) | 現場法務日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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公憤・チャングムの誓い語録その6
Excerpt:        チョン・チェゴサングンの公憤  共感!頂いたら,バナークリックで清
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Tracked: 2007-02-03 08:45

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