2007年01月05日

産廃業界のヘンな習慣?

皆様あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

私、現在福岡におりまして、バリバリ私大文系の出なのに、なぜか九州大学工学部の一室で、この記事を作成しております。
この経緯を説明すると長くなりますので、割愛させていただきますが、自宅の方は不在にしておりますので、頂きました年賀状のご返信が遅くなりますことはご了解いただく、よろしくお願い申し上げます。

年末は環境ISOの内部監査やIT管理者、法務担当者、廃棄物担当者としての対応などで珍しく忙しかったので、更新が遠のいており、失礼いたしました。




環境法の中で、廃棄物処理法ほど、誰にでも身近で、それでいて難解で、なおかつ厳格な法律はないのではないかと思います。

特に厄介なのが産業廃棄物処理業者さんの選定です。問題を起こさずまじめにやってくれる業者さん、それも問題を起こさない=融通が利いて目先の問題を取り繕う業者さんではなく、本当に信頼できる業者さんでなければなりません。しかし通常、民間の一企業では、深く立ち入った調査を行う工数もスキルもないのが現状です。

そこで、環境部門に異動してきて、お金がかからずにすぐにできる対策として、まず着手したのが、社内ルールによる廃棄物ガバナンスの体制構築と、契約書を使って業者さんもガバナンスの中に取り込むことでした。それまでは、産廃の処理委託契約書といえば、契約の知識のない担当者が、業者さんの持ってくる契約書に、ろくに中身も読まずにハンコを押していた状態だったのです。

私が産廃連(産廃業者さんの業界団体)の契約書をベースに自社案を作成し、原則としてこの自社案を使用することをルール化しました。調査したわけではありませんが、産廃の契約書を排出事業者側で自社で作成するのは、けっこう珍しいようです。

それでしばらくは問題がなかったのですが、昨年(06年)の夏頃に契約書の記載事項の変更に関する法改正があったため、契約書案の更新を行いました。各工場で契約書の切り替えを進めてくれていたのですが、法改正に関わる変更点について、業者さんから一斉にクレームが来て困りました。それも見事にみんな同じ反応でした。

法改正に関わる部分については、特に当社オリジナルの内容を入れる部分ではなかったので、できれば産廃連の法改正対応版が公開されてからそれと同じ内容で出したかったのですが、社内で必要になり、あおられていたため、やむを得ず産廃連の公開を待たずにこの部分をオリジナルの内容で作成しました。

すると「産廃連のものと違う」「法改正に対応していない」と・・・(苦笑)

意味するところは同じなのですが、当社案の後に公開された産廃連のものと表現が違うので、法改正に対応していないと勘違いされたようです。こういうクレームをつけてくること自体、まじめな業者さんなのだと思うのですが、まじめな業者さんほど「無知なお客をコンサルする」という意識がけっこう強くて、しかしその実、法律の条文も契約書もほとんど内容を理解していない、ということがよくわかりました。おそらく行政からの指導や業界団体の指示で動いているので、結果的に法律違反はしていない、ということなのでしょう。

裏を返せば、産廃業界にそれだけの影響力を持っている行政(環境省・都道府県)の責任は重大、ということでもありますね。業者さんは契約書は見ないが(?)行政指導なら聞く、ということなのですから。

しかし、自社の事業に直接関わることなのだから、社内で誰か一人くらい、法律と契約書の内容くらいは理解しておいた方がよいのではないかと思うのですが・・・各工場の担当者に誤ったコンサルをされては私も困りますし。
posted by JUN at 12:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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